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部位別がんの治療費
 このコーナーでは、本サイトの治療費計算結果を見る際のポイントを解説します。治療費計算では月々の総治療費を示していますので、利用になる方の所得に応じて、各月に高額療養費制度が利用できるかどうかを判別できるようになっています。ただ、治療費の準備・工面を行う場合の大きな見通しをたてる上で、そこまで細かい情報は不要かと思います。そこで、ここでは総論のご説明をした後、各がん種について具体例を複数とりあげ、自己負担額をお示ししながら大まかな治療費の把握方法について解説します。
 結論からいいますと、がんの治療費を見るポイントはがんの種類にかかわらずほぼ同じです。
 まず、最も大きな費用がかかるのが手術や放射線治療等を行う初期(「周術期」といいます)の治療費です。周術期の費用は、主として手術や放射線治療等の費用と入院・検査等に要する費用により構成され、後者は入院日数が長くなるほど高くなります。
 周術期治療の後の費用で最も高額なものは術後再発予防の抗がん剤治療費です。加えて、再発の有無をチェックする定期的な血液・画像検査等の費用が発生します。
 以上を簡単に図式化するとがんの治療費のイメージは次のようになります。実際には図に示していないさまざまな費用が発生しますが、簡略化のために省略しています。

(早期がんの治療費構造)

早期がんの治療費構造

(進行がんの治療費構造)

進行がんの治療費構造
 費用についてはがんの種類よりも病期による影響が大きく、治療費の構造が大きく異なってきます。治療費の構造については、早期がんと進行がんの2つのパターンに大きく分けると理解しやすいはずです。
 早期がんの治療で当初の根治を目指した治療*の結果が順調であることを前提とした場合、どの時期にどのような治療を行うかスケジュールを立てることができますので、治療費についても予想できます。
※注) 根治治療とは完全に治すことを目的とする治療です。但し、この治療を受けたからといって治ること、再発しないことが保証されているわけではありません。
早期がんにおいて根治治療を行う場合の治療費は、大きく3つのブロックに分けて理解するとよいと思います。すなわち、
 
(1) 手術や放射線治療の治療費と入院費や入院中の治療を含めた周術期治療費
(上記イメージ図の「手術や放射線治療費」に「入院費」を加えたもの)
(2) 退院後開始される再発予防の抗がん剤治療費
(早期がんの場合、がん種により再発予防の抗がん剤治療を行わないことが多々あります)
(3) 退院後の定期検査費
 このうち定期検査は当初一ヶ月毎、それから三ヶ月に一度、その後半年に一度行えば十分であるといった説明が各診療ガイドラインではされていますし、本サイトでもそうしたガイドラインに沿った検査が行われることを前提として治療費を計算しています。ただ、実際にがん患者さんのカルテをみると、退院当初は治療の経過が順調かどうかみるために、1週間あるいは2週間に1度受診し、問診を行うことが多いようです。受診のたびに検査を行うわけではありませんが、実際の治療ではこの外来受診費用を定期検査以外のプラスアルファの費用として考えておくことが必要なようです。
 一方、進行がんの場合は、効果のある治療をその時どきに行う方針で対応するために、いつどのような治療を行うという数年に亘る長期治療スケジュールを組むことが難しく、長期の治療費がどの程度かかるか読めないというのが実情です。当面実施する治療の順序・スケジュールを主治医より聴いて、ひとつひとつの治療費を確認せざるを得ません。
 では、新しい技術をベースとした治療を受ける場合にどうなるかというと、その場合でも上記のイメージ図にその治療費を置き換える、あるいは追加することで治療費を推計できます。例えば、重粒子線治療については、初期がんの治療費構造の「手術や放射線治療費」のところに重粒子線の費用を置き換えることで推計できます。進行がんの治療で抗がん剤Aの効果が思わしくないときに血管内治療を行う場合、進行がんの治療費構造の「抗がん剤B治療費」部分に血管内治療の費用を置き換えることで治療費を推計できます。
さらに、早期がん、進行がんのいずれにも利用される免疫細胞療法については、抗がん剤の治療と併用可能な場合が多いので、前の2つの場合とは治療費の取り扱いが異なります。すなわち、早期がんの再発予防として抗がん剤治療と免疫細胞療法を併用する場合、早期がんの治療費構造の「再発予防の抗がん剤治療」の費用に免疫細胞療法の費用を加算することになります。進行がんの治療で抗がん剤と併用する場合も同様です。
 また、当初、早期がんと診断され治療を行っていたところ再発することもしばしばあります。この場合、根治のための手術や放射線治療が可能であれば再発時の治療としても同じ治療が行われ、その後、効果の期待できる抗がん剤があればその治療が始まります。しかし、再発後、根治のための手術や放射線治療ができない場合には速やかに抗がん剤治療に入るため、進行がんの治療費構造を考えることが必要になります。下図がそのイメージを示しています。

(再発がんの治療費構造:遠隔転移・手術可の場合)

再発がんの治療費構造:遠隔転移・手術可の場合
なお、進行がんの場合、症状を和らげるための手術や痛みを抑えるための放射線治療を行うことが多々あります。進行がんの場合こうした費用もかさむのが実情です。
 最後に、入院費と早期がん治療において周術期と再発予防治療を終了した後の費用について触れておきます。
 まず、入院費については、長期に入院すると1日あたりの費用(医療機関にとっては収入)が下がる仕組みになっています。入院期間が短い治療で入院期間が1日短くなる場合と、長く(例えば2週間)入院する治療で入院期間が1日短くなる場合を比較すると、節約される費用は前者の方が後者よりずっと大きくなります。医療機関も同じ患者に長く入院されては1日あたりの収入が下がり経営効率が悪くなるので、患者の状態に問題がない限りできるだけ早く退院してもらう工夫をします。患者にとっても、医療機関にとっても入院期間が短い方がお金の面で都合がよい仕組みになっているのです。
 次に、再発予防治療終了後については、乳がんのようにホルモン剤治療が長期に続くものを除けば、治療は定期検査を中心とする経過観察が主となります。そのため、再発の疑いがない限り、治療費は大幅に軽減されます。ただ、この時期には患者さんの状態により、さまざまなリハビリテーションや日常生活の質を改善する作業*が必要になります。肺がん患者さんでは呼吸トレーニング、咽頭がんや食道がんの患者さんでは嚥下(えんげ)トレーニング等病状によってさまざまな復帰のためのメニューが用意されていますし、乳がん、子宮がん、あるいは前立腺がん等でリンパ節を郭清(かくせい:リンパ節を取り去ってしまうこと)した患者さんの場合には、手足のリンパ浮腫予防・改善の対応が必要になります。
※注) がん周術期治療後のリハビリテーションの必要性については、患者さんや家族の間であまり認識されていないようです。急性心筋梗塞や脳梗塞では治療とともに退院後のリハビリテーションが必ず話題になるのですが、がん治療では治療法にばかり関心が集まっているところにも原因があるようです。
がん治療も他の病気同様、身体に大きなダメージを与えるものが多く、速やかにリハビリテーションを行うことで治療後の生活の質が改善します。治療法同様、リハビリテーションについての情報も収集し、専門家の指導を受けて実行することが推奨されます。
 こうした治療・トレーニングのすべてについて費用が発生しますし、公的保険が使えないものもあります。例えばリンパ浮腫についてみると、予防用材料費やリンパドレナージ治療の費用が発生します(詳細は「リンパ浮腫の予防と治療:治療費」参照)。予防用材料費には保険が使えますが、リンパドレナージでは使えません。これらはきちんと医療機関に聴かないと説明してもらえない治療費です。
 以上より、治療開始前に医療機関に確認しておくべき費用関連事項は次のように整理できます。
(1) 主たる治療である手術や放射線治療の際の周術期治療費。高額療養費制度を利用した場合の自己負担額。
(2) 再発予防治療の期間とその治療費および自己負担額。治療内容により高額療養費制度を利用できる場合があります。
(3) 定期検査を含めた再診の頻度と治療費および自己負担額。
(4) 上記以外で、副次的な障害の発生を予防し、あるいは日常生活を改善するリハビリテーション等を行う場合、その頻度と治療費および自己負担額。
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